自転車の種類


マウンテンバイク

   


マウンテンバイクとは
山岳地帯などにおける急坂降下、段差越えなどを含む広範囲の乗用に対応して、軽量化並びに耐衝撃性、衝撃吸収、走行性能および乗車姿勢の自由度等の向上を図った構造の自転車(自転車協会「マウンテンバイク等安全基準」)のこと。現在では舗装道や整地走行用としても広く利用されており、用途によって様々な形態が存在する。

マウンテンバイクルック、マウンテンルック車とも呼ばれる安価なマウンテンバイク風自転車。日本ではマウンテンバイクが定着した1990年代から出回る様になり、折り畳み自転車からも該当製品が現れている。車体に悪路走行不可である旨を指摘するステッカーが貼られている様に、外見は似ていてもマウンテンバイクとしての使用は想定されていない。また、マウンテンバイクで使われているものと同じメーカーの部品が使われていても、一般道での使用を前提とした廉価品である事が多い。また、必ずしも粗悪品である訳では無い。

全体として小売価格を抑えるために安価な材料・部品を多用した作りのものがほとんどである。例えばスポーツ車(いわゆる本格的なもの)に比べると鉄製部品の割合が非常に高いのもこの種の自転車の傾向と言えるだろう。性能の追求よりも見た目・コストを重視した設計である。

下に例示した写真の自転車はインターネットで2万円をはるかに下回る値段で販売されているものだが(2009年)、フレームはおろかハンドルバー・ステム・シートポスト・クランク・フォーク(サスペンション)、そして通常は真鍮で作られているスポークニップルに至るまで全て鉄製である。このため車体のみの総重量は実に20kg近くに達している。またこの車体ではないが、樹脂製のVブレーキを使用したものも存在する。アルミフレームなどを採用したルック車も販売されているため品質も車体によって様々である。

ではこの種の自転車に上級グレードの部品を搭載すれば本格的なスポーツ車に近づくかというと、元の部品が軽快車やシティサイクル用部品を使用しており、基本構造からしてスポーツ車とは違うため搭載自体が不可能ではないにせよかなりの困難を伴うし、フレーム精度等の問題から部品本来の性能も期待できない事も知っておくと良い。(あえてそういった改造を楽しむ楽しみ方もある)

日本工業規格JIS D 9111:2005(自転車 - 分類及び諸元)では「スポーツ車」の一種として「専ら一般道路での乗用を意図した自転車でマウンテンバイク、BMX車に外観の似た類形車(ルック車)」とマウンテンバイク類形車を定義しており、分類上もマウンテンバイクの属する「特殊自転車」ではなく「一般用自転車」となる。

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